2014年07月

2014年07月23日

思い出の一枚(マジックザギャザリング)

僕がマジックを始めたのは中二の時で、テンペストブロックの頃でした。当時は大人のゲームといった印象で、キラカードじゃない渋いかっこよさに惹かれるお年頃にぴったり嵌ったわけです。
最初に買ったのは、テンペストのスターター。箱を開けると1枚目に鎮座ましますのは「ラースのドラゴン」。
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超かっこいいんですよ。やっぱね、大人ぶっていてもドラゴンへの憧れってのは男子として誰もが持っているものでありますから、これにはトキメキました。
なんで早速赤デッキを作ってみるんですが、まぁなんというか「弱い」もとい「使いづらい」んですね。残念ながら、トレード用のファイルに収納されることになりました。でも、かっこよいのです。これが思い出の一枚です。今でもマジックで最も好きなカードといったらこの「ラースのドラゴン」を推しますね。

さて、立川にロータスというマジックショップがあって、当時の私はそこへ時間を見つけては通い、対戦にトレードにと勤しんでおりました。
トレードってね、怖いんですよ。自分なりの価格を決めてトレードするんですが、自分が思う価格とロータスで売っている価格と他店で売っている価格に違いがあるんです。だから、僕のこれとあなたのこれを交換して下さいって言ったら、いやいや釣り合わないでしょ!これいくらだと思ってんの?何々店だったら何々円だよ?みたいなことを言われるわけです。
みんながみんな高圧的な態度じゃないですが、中にはそういう人もいて、そうして交渉が決裂するともう二度とお互いに声をかけないということになります。

で、その交渉決裂した人のうちの一人を仮にAさんとしましょう。Aさんは、3.4つ年上です。高3か大学生ですね。私は中3でした。Aさんとは交渉決裂以来数ヶ月は、絡みがなかったんですが、珍しくその日はAさんがトレードを持ちかけてきたんです。私もトレードのいろはを学んだことや、相手がAさんなので顔色を伺いながら交渉を進めたこともあり、めでたくトレードが成立しました。ちなみにラースのドラゴンはトレードファイルには入れていましたが、トレードには出していません。お気に入りなのでね。
で、交換成立したのはいいんですが、Aさんがスリーブごとくれっていうわけなんです。確かにスリーブの1枚や2枚取り出して返すのも手間だというのはわかるんですが、それでも当時の私はケチでした。Aさんのカードはスリーブに入っていなかったので、僕のは返して下さいと主張。Aさんはいいじゃないかスリーブくらいと返す気がありません。私はいやよくない返してくれと再度主張。Aさんはめんどくさい感を全面に出しながら渋々承知。とろーいとろーい動作でスリーブからカードを抜いています。複数枚のトレードだったため多少時間がかかるのはわかるんですが、とろいやっちゃなぁと思って、私はいただいたカードをファイルに差したり、抜けたスペースを整理したりして待っておりました。ま、でもその日は互いにWin-Winのトレードが出来てホクホクでしたよ。トレードっていいもんです。

それから数日後のことです。トレードファイルをなんとなく眺めていてふと気づいたのです。
「ラースのドラゴン」がない!
Aさんとトレードしたあとは、誰ともトレードしていないのになぜだろうとしばらく考えて、思い当たりました。
アレだ。スリーブだ。
つまり、こういうことです。
まずトレードを持ちかける。互いのトレードファイルを見つつ、欲しいカードを探す。この隙に、自分の本当に欲しい高いカードを安いカードのスリーブに入れる。その際、高いカードを安いカードの後ろに入れる。その後、その安いカードを欲しいと言ってトレード。スリーブは返さなくていいですよねと言ってスリーブごとカードを手に入れる。そうして、安いカードとともに高いカードを盗み取る。

そういうことかー!これは現行犯でなければ返してもらうことは不可能。何が「とろいやっちゃなぁ」だ!自分自身じゃないか、間抜けは!くそぉ!


以上、思い出の一枚でありました。
その後、私は福本作品に傾倒していくのですが、それはまた別の話。

ichinenjumirai at 18:00|PermalinkComments(0)コラム